2008年12月 3日 (水)
映画「ノン子36歳(家事手伝い)試写
めっちゃオモシロかったです!きっとね、たぶん間違いなくミニシアター系なんだけど、でもね、この監督、スゴイよ。かな~り深いところまで、現代社会の心の闇とか、孤独とか、そういう誰もが抱えてる深く暗い感情を、なんでもないことのように日常の中で描いてる。
あ、監督は熊切監督。「フリージア」とか「アンテナ」とか、やっぱり監督の作品はどこか歪な、暴力と背中合わせの純粋さみたいな部分をヒリヒリと描いてる。
今年もいくつも不条理な事件があった。まさか、あの人が!?という人が残忍な事件を起こしたり、誰でも良かったなんて理由を言ったり・・・そういう人たちの気持ちの背景を感じさせるようなシーンもあった。
30代半ばで、なんとなく東京で芸能人の夢破れて、実家に帰って来ているノン子。仕事とか新しい目標に真剣に向かえないのは、心のどこかで、誰かが声をかけてくれたら、私はまだ東京で女優をやれる、誰かが引き上げてくれたら・・・という他力本願の妙な自信があるからだろう。何がなんでも女優になりたければ、東京で這いつくばってでも頑張ればいいのに、そこまでの根性も覚悟もなくて、実家に戻った。かと言って女優を過去の栄光とか、趣味、と割り切ってしまうにはプライドが許さない。本当なら自分は東京で女優としてそこそこの仕事をしてもいいはずだ、と思ってるから、今の状況に満足できない。知り合いに、「昔○△に出てたよね?」みたいに言われると、イラッとする。
こういう人、いっぱいいるような気がする。表に出る仕事を夢見ていたけど、今現在うまくいってない人。年齢に焦ったりしながらも、本心は最初に思い描いた仕事を諦めきれないから、次の目標や新しい仕事に向えない。
そして「別に、頑張ってないし・・・」なんてセリフを言うノン子役は坂井真紀。よくぞそこまで・・・!と驚くような濃厚な全裸Hシーン、、、。うわわわわ!まさに体当たり。覗き見してるくらいの直視出来ないエロいエロいシーンですぅ、、、。スゴイなぁ。
よくこの役を引き受けたなぁ。女優って大変だなぁ・・・なんて思ってしまった。だって女優(男性も)の人でも、一生自分の全裸やHシーンを作品で見せることなく終わる人の方が多いと思うから。でもね、ラストのシーンの坂井真紀は、本当に良かったなぁ。あまりにも良くて、拍手喝采ですよ。
「私、まだ終わってない」と心の中で叫んでる人が観たら、胸に突き刺さりまくる作品です。


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